旅行が趣味の母は、60代までは年に1回は海外、その他国内の温泉旅行を年数回楽しんでいました。
ですが、祖母を在宅介護するようになったこともあり海外旅行は難しくなってしまいました。
今までは旅行と言えば、海外も国内も旅行会社主催のツアーに参加することがほとんどでした。
ですが70歳を超えたころからは、スケジュールが詰め込まれた一般のツアーでは体力的にキツイと感じはじめ、国内旅行も行かなくなってしまいました。
いつまでも元気な高齢者も多く、最近では高齢者向けのゆったりとしたスケジュールのツアー旅行のプランも販売されています。
我が家の場合、在宅介護の祖母をショートステイに預けることを考えると、行きたい場所とツアーの開催される日程を合わせるのが難しかったこともあり、フリープランでゆったり旅の国内旅行をすることにしました。
実際に、利用したプランや計画をたてる際に気をつけたことをご紹介します。
高齢者との旅行は時間に余裕を
旅行に行く場合、近所にお買い物に行くのとは違い、旅行バックをもって歩くため通常よりも移動に時間がかかります。
また、高齢になるとトイレが近いというお悩みを持っている人も多いでしょう。
電車に乗る前や長時間の移動の際には、トイレのある所では必ず寄っておきたいということになります。
そういった場合、タイトなスケジュールだと気持ちが焦ってしまって、せっかくの旅行を楽しむことができません。
なので、ちょっと余るかな・・・くらいの時間配分で旅行の計画をたてることをおすすめします。
体温調整が楽にできる服装で
旅行に行くときは、季節や場所によって、どんな服装で行ったら良いのか迷いますよね。
また、できるだけ荷物を少なくしたいと思って最低限の洋服しか持たないって人も多いでしょう。
若い人ならば、急激な気温の変化でも体温を調整する反応がうまく働きます。
ですが、高齢者になると暑さや寒さを感じる能力が低下しているため体温をうまく調整できずに、体調を崩したり、熱中症や低体温にかかってしまうこともあります。
最近の気候はでは、5月なのに北海道、東北、東京で30度を超えるような真夏日になることもあるので、旅行期間に予想できないような気温の変化がある場合もあります。
なので、気温にあわせて脱いだり着たりが簡単にできるよ、薄手の素材で重ね着する服装が旅行には最適です。
また、暑い時期でも寒い時期でも、体温調節や日よけ、冷房対策などに使えるストールは1枚あると便利です。
シニアの旅行はのんびり出発、早帰りがおすすめの理由
私が高齢の母との旅行にツアーを使わなくなった理由は、ツアーの集合時間が早かったということがあります。
国内旅行の場合、旅行の日程を有効に使うため朝早い時間に集合することが多いです。
我が家は東京のはずれにあることもあり、ツアーの集合場所に時間に間に合うように行くには早朝に行く必要があります。
時間帯によっては、通勤ラッシュの電車に旅行の大きな荷物を持って乗らなければならないことになるため無理だと思ったからです。
また、ツアーの最終日の解散する時間も帰宅ラッシュにぶつかることも考えれれます。
なので、1日目と最終日は移動日と割り切って、駅や空港からお昼くらいに出発するプランにしています。
昼くらいの出発して、目的地のホテルや旅館のチェックインができる時間に到着できるくらいのプランです。
到着後、夕飯までお部屋で少し休憩することもできますし、荷物を置いてから宿の周りをお散歩したり、温泉宿ならば温泉を楽しむこともできます。
ホテルや旅館を選ぶ時には、12時チェックアウトの宿を選びます。
最終日は、ホテルの朝食をゆっくり楽しんでから帰路に向かうプランにしています。
旅行の出発が早朝だと、ゆっくり眠ることができなくて睡眠不足で一日を過ごすことになります。
旅行の最中は、楽しいので無理をしてしまいがちです。
帰宅後に体調を崩さないためにも、ちょっとのんびりし過ぎかなぁ~くらいが旅を楽しむのにはちょうどいいと思います。
天候によってプランを変える
旅行に出かける時に、いつも良い天候だとは限りません。
その時の天気や気候、体調に応じて臨機応変に予定を変更できるのは個人旅行ならではです。
旅行に行くと、せっかく来たんだからと予定を詰め込みがちですが、ある程度の下調べ必要ですが、天候や気分によっては、ホテルや旅館でのんびりしたり、宿の周りを散策するのも良いと思います。
予定が盛りだくさんのツアーでは、宿は寝るだけで滞在時間が短く、それほどこだわる必要はないかもしれません。
ゆったりのシニア旅行では、宿や周辺施設をチェックすることが宿選びのポイントだと思います。
個人旅行でもフリープランのツアーがお得
ツアーは時間や日程の自由がきかないので無理なので、個人旅行でプランをたてて旅行に行きます。
個人旅行の場合は、交通機関のチケットと宿泊先を別々で手配する必要があります。
宿泊先は、旅行会社や旅行予約サイトとか販売している価格よりも、宿の公式サイトから予約で「ベストレート保証」がついていて安く手配できることが多いです。
宿泊とは別にJRや航空券を予約した金額と旅行会社で販売している交通と宿がセットになったフリープランの価格を比較してみると旅行先によってはフリープランツアーの方がかなりお得な場合があります。
泊まりたい宿が決まったら、旅行会社の予約サイトを一度チェックして比べてみると良いでしょう。
高齢者の場合、急に体調を崩して病院にかかったり、入院で旅行をキャンセルせざるを得ないことも考えられます。
当日のキャンセルは、キャンセル料がかかってしまいます。
万が一のキャンセルに備えて旅行キャンセル保険に入りたい場合、航空券のみの予約、宿泊費用のみの予約の場合、保険の対象にならないことがあるので、フリープランのツアーで申し込むのが良いでしょう。