40代に入ったころから季節を問わず、顔からの汗に悩まされています。
20代の頃に比べたら、かなり太ったせいかも…
なんて思っていたけれど、最近はのぼせや発汗(ホットフラッシュ)だけでなく、手足のの関節の違和感を感じていることを同世代の友達と話していたら、それって更年期障害なんじゃない?と言われました。
更年期障害の症状を調べてみたら、ほぼほぼ当てはまっていました。
多くの女性を悩ませる更年期障害は、終わりそうで終わらない不快な症状が続くことで憂鬱になり、人によっては日常生活が困難になるほどのうつ状態になることもあるそうです。
更年期ってどうしておこる?
そもそも、「更年期」何が原因で起こるのかというと、卵巣の機能が衰え「エストロゲン」という女性ホルモンが規則的に分泌されなくなることでホルモンバランスが崩れることで、体や心にさまざまな症状がおこることを「更年期障害」と言われています。
エストロゲンの減少から起こる更年期障害の症状
女性ホルモンのエストロゲンの減少によって下記のような症状がみられます。
- のぼせ・ほてり・発汗(ホットフラッシュ)
- 首や肩の凝り
- 腰・手足の冷え
- 手足の関節の痛み・しびれ
- イライラする
- 不安感
- 頻尿
更年期障害と間違われやすい症状
更年期世代の女性によくある身体の不調の症状として、疲労感、倦怠感、睡眠障害、肌荒れ、物忘れなどが更年期障害と勘違いされがちですが、これらの症状は。加齢による体力の低下やストレスが原因の場合もあります。
また、これらの症状は更年期障害に付随して起こることもあるので、まずは更年期障害の治療をはじめてみて、更年期障害の不調を一つづつ改善していくことで更年期障害やそれ以外の体の不調の悩みを解消する近道になります。
加齢やストレスによる身体の不調
- 疲労感・倦怠感・無気力
- ひどい頭痛
- 睡眠障害
- めまい
- 耳鳴り
- 胸の締め付け、ドキドキ
- 背中や腰の痛み
- 便秘
- 身体のむくみ
- 眼精疲労、視力低下
- においに敏感になる
- 肌荒れ
- 薄毛
- 物忘れ、記憶力の低下
更年期障害を改善する方法
更年期障害を改善するための方法はいくつかあります。
更年期障害は、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減ることで生じるので、まずは減少したホルモンを増やしてあげることが改善するための基本です。
病院やクリニックでの治療
婦人科での治療では、「ホルモン補充療法(HRT)」というエストロゲンを内服薬や貼り薬、塗り薬で補充する治療法です。
この治療は、副作用として不正出血、乳房痛、下腹部のハリなどが現れることがあるので受診した医師と相談して治療にする必要があります。
他に、人や動物の胎盤から抽出したエキスを注射・内服する治療法の「プラセンタ療法」があります。
この療法は、ホルモンバランスの乱れの改善や自律神経を整え、血行促進、抗酸化作用などが期待され、副作用も少ないということで婦人科やクリニックで治療に使われています。
ホルモンバランスは、薬などの治療でコントロールすることが可能ですが、イライラや不安、ストレスなどのメンタル面での不調の改善は、心の置き方が重要になってきます。
精神面での不調を落ち着かせるためには、更年期は一生続くわけではなく、いつかは終わるものと思って、なるべくストレスを感じないように心がけることで楽になるようです。
更年期の症状を自宅で改善する方法
病院に行かなくても軽い症状であれば、毎日の生活の中で軽くする方法があります。
その方法をいくつかご紹介します。
ホットフラッシュには軽い運動
女性の更年期障害の症状で、最も多いと言われるのが顔の発汗やほてりなどの「ホットフラッシュ」です。
ホットフラッシュの原因は、血流のバランスが悪くなって、血が頭の方に上ることで起こります。
日頃から運動を心がけて血流を良くすることで緩和できます。
ですが、運動しないといけないというストレスになったり、過度に負荷をかけた運動は逆効果です。
無理せず、楽しんでリラックスできるようなウォーキングやヨガなどの軽い運動から始めましょう。
首や肩のこりには入浴
首や肩の懲りには38度~39度のお湯に10分程度浸かることがおすすめです。
身体をあたためることで血の流れが良くなり身体の懲りが楽になります。
湯船に浸かることができれば、半身浴、全身浴どちらでもかまいません。
忙しくて湯船にゆっくり浸かることができなかったり、10分間もお湯につかるのは苦手な場合は、肩の力を抜いて首や肩をゆっくり回すなど血流が良くなります。
毎日の食事から手足の冷えを改善
手足や腰などの体の冷えを改善するには、毎日の食事に体を温める食材を積極的に取り入れるて身体の中から温めましょう。
体を温めることで代謝が上がり冷えを改善できます。
【体を温める食材の一例】
- 根菜類
- 緑黄色野菜
- 青魚
根菜類は、体を冷やす水分が少なく、血行を促進するビタミンを多く含んでいる
緑黄色野菜に含まれるビタミンEは、ホルモンバランスを整える。
青魚に含まれるDHAやEPAは、更年期に上昇しがちな血管の老化を招くコレステロール値を下げる
食材で足りないところはサプリで補う
更年期障害の症状を和らげる成分として「エクオール」が注目されています。
このエクオールは、大豆イソフラボンを摂ることで、腸内細菌により代謝されてできる成分です。
そのため、大豆製品や豆乳など毎日とっているという人も多いのではないでしょうか。
ですが、日本人の約50%はイソフラボンからエクオールを作る腸内細菌を持たないといわれています。
その場合、イソフラボンではなくエクオールを含んだサプリメントの摂取することで補うことができます。